いまから15年ほど前、
デザイン業界では手作業の版下からデジタル入稿への過渡期で、
アナログとは?デジタルとは?と考えさせられる経験をしました。
近年、似たような過渡期にあると感じているのが3Dプリンターです。
国内外で出力サービスをしている企業が増えてますね。
そこで当社はオランダにあるshapeways社に注目しました。
カラー出力はできませんが価格的にリーズナブルです。
3Dデータの出力はもちろん、
デザインは固定ですが
銅のリングやステンレスのカフスボタンなどの
出力(鋳造?)も行っているようです。
(2009年5月20日現在)
早速3Dモデルを発注してみました。
出力したものは・・・そう、またしても「象」です(笑)
知りたかったのは
3DCGが現実世界に存在することに
どれだけの価値や未来を感じるのか?ということ。
で、2週間後オランダからはるばる届いたのがこれ。
うひゃぁ~!実際モデルをみるとテンションが上がります!
なぜか笑ってしまいました(笑)あっはっは。
すいぶん簡易的な包装です。
質感は表面がざらざらしていて陶器のよう。
たたくと「カンカン!」と高い音。
積層出力なので等高線のような模様が見えます。
ヤスリで整えようとするも硬すぎて断念。
データーどおりに出力されているのですが、
細かなディティールは表現できてませんでした。
精度的にはまだまだの様子。
しかし実物を見た時の感動はかなりのものでした。
あるはずの無いものが突然現れた不思議な感覚。
この技術をもっと生かすには?と考えさせられ、
将来性を感じました。
今後、立体造形などの職人さんたちは
3Dデーター入力に移行していくのでしょうか?
どの分野にどれくらいの影響を与えるのでしょうか?
少なくとも物作りの強力なツールですね。
これからが楽しみな技術です。
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